(5)【more】シェルスクリプトコマンド活用紹介

moreコマンド

  • 長いメッセージやテキストファイルを1画面ずつ表示する
  • テキストを1画面ずつ止めながら表示する
  • 実行結果を止めながら表示したいときにはパイプを使う
  • 確認したい箇所がある場合は「+/オプション」でスキップ
  • 行番号付きで表示したいときはcatコマンドと組み合わせる
  • moreコマンドで使える主なサブコマンド

moreコマンド概要

moreコマンドは、テキストファイルを1画面ずつ表示するページャコマンドです。

$ more <ファイル名>

で実行する他、

$ cat <ファイル名> | more

のように他のコマンドの実行結果を1画面ずつ表示する際によく使われます。

 また、moreコマンドにサブコマンドがあり、[Enter]キーで1行、[スペース]キーで1画面先に進み、ファイルの末尾まで表示されると終了します。ファイルを表示している途中でも[Q]キーまたは[q]キーで終了できます。

moreコマンドの書式

more [オプション] filename
cat filename | more [オプション]

moreコマンドの主なオプション

オプション 意味
+数値 数値で指定した行から表示する
+/文字列 指定した文字列を検索して、見つけた行の2行上から表示する
-s 連続した空行を1行にする
-l 改ページを無視する
-u 下線の処理を行わない
-数値 画面の行数を指定する
-f 画面での行数ではなく、データの行数を表示する
-d 無効なキーが入力された場合には、ビープ音の代わりに簡単なヘルプを表示する

moreコマンド詳細説明

「cat」コマンドでテキストファイルの内容を表示したら、思ったよりも長くコマンドを実行した結果がどんどん上に流れてしまって、テキストファイルのの最初の方が読めない! そんなときに便利なのが「more」コマンドです。

moreコマンドは、「more ファイル名」で指定したファイルを1画面ずつ止めながら表示します。次の画面へ進みたいときは[スペース]キーを、1行ずつ画面を進めたいときは[Enter]キーを押します。

ファイルをページャとして読みたい場合

$ cat <filename> | more

dmsgなどのシステムファイルをページャとして読みたい

$ dmsg | more 
ヒント
検索を行う場合はページャ画面で「/」記号に続けて検索文字列を入力し、[Enter]キーを押すとその位置までスキップします。nで直前の検索を繰り返します。
ヒント
ファイルを表示している途中でも[Q]キーまたは[q]キーで終了できます。

書籍の紹介

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