(19)【tar】シェルスクリプトコマンド活用紹介

tarコマンド

  • アーカイブファイルを作成する
  • アーカイブファイルを展開する

tarコマンド概要

 「tar」は、複数のファイルを1つにまとめた“アーカイブファイル”を作成/展開するコマンドです。
 「アーカイブ(archive)」は「書庫」という意味で、プログラムのソースコードなど、複数の関連するファイル群をまとめて保管したり、配布したりする際に使用します。

tarコマンドの書式

tar -czvf アーカイブ.tgz 対象ファイル
(ファイルのアーカイブを作成しgzip形式で圧縮する)

tar -xzvf アーカイブ.tgz
(gzipで圧縮されたアーカイブを展開する)

tarコマンドの主なオプション

オプション 意味
-c 新しいアーカイブを作成する
-x アーカイブからファイルを抽出する

tarコマンド詳細説明

アーカイブファイルを作成する

 アーカイブファイルを作成するには「-c」オプション、アーカイブをgzip形式で圧縮するには「-z」オプションを指定し、「-f」オプションでアーカイブファイル名を指定します。

$ tar -czvf archive.tgz *

アーカイブファイルを展開する

 アーカイブファイルからファイルを取り出すことを、「展開」あるいは「抽出」と呼びます。

 展開には、先ほどの「-c」オプションの代わりに「-x」オプションを使います(画面2)。また、「-z」はgzip形式用のオプションなので、圧縮されていない場合は「-z」オプションなしで、bzip2形式(拡張子は「.tar.bz2」)の場合は「-j」オプションを使用します。

$ tar -zxvf archive.tgz
ヒント
圧縮は Create(作成)なので -czvf、展開はeXtaruct(伸長)で -xzvfです。 圧縮、展開ともに zvf は共通です。

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