(20)【wc】シェルスクリプトコマンド活用紹介

wcコマンド

  • 行数と単語数とバイト数を数える
  • 文字数を数える
  • 行数だけを表示する

wcコマンド概要

 「wc」はテキストファイルの行数や単語数(word count)、文字数を数えるコマンドです。単語は、空白や改行文字で区切られたものを数えます。

wcコマンドの書式

wc [オプション] [ファイル……]

wcコマンドの主なオプション

オプション 意味
-c バイト数を表示する
-m 文字数を表示する(マルチバイト文字に対応)
-l 改行の数を表示する
-w 単語数を表示する

wcコマンド詳細説明

行数と単語数とバイト数を数える

 「wc テキストファイル名」で、指定したテキストファイルの行数、単語数、バイト数が表示されます。複数のファイルを指定(ワイルドカード「*」も使用可)した場合は、各ファイルの結果と合計が表示されます。

実行結果は以下のとおりです。

bash-5.1$ wc index.md
     158     211    7239 index.md
bash-5.1$

表示される値は左から
ファイルの行数 単語数 バイト数となります。

文字数を数える

 バイト数ではなく、文字数を数えたい場合は「-m」オプションを使用します。

実行結果は以下のとおりです。

$ wc -m filename.txt

行数だけを表示する

 行数だけをカウントしたい場合は、「-l」オプションを使用します。

 例えば、「find」コマンドは見つけたファイルを「1件1行」で出力するので、行数を数えることでファイルの個数を知ることができます。

ls -la コマンドでファイルの数を調べる

bash-5.1$ ls -la | grep -v ^d | wc -l
       9
bash-5.1$
ヒント
grep -v ^d でディレクトリを除外しています。

ファイルの行数を調べる

$ cat filename.txt | wc -l
ヒント
wc -m wc -l この2つは必須です。

書籍の紹介

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