jotコマンド
- 連番を生成する
- 文字列と組み合わせた連番を作成する
- printf のフォーマットで出力する
- 連番の範囲を指定して出力する
- 乱数を出力する
jotコマンド概要
jotコマンドは、連番数字はもちろん、連番付きのアルファベットを生成したり、ランダムな数字を生成したりできます。似たコマンドに seq
や$RANDOM
コマンドがあります。
jotコマンドの書式
jot [オプション]
jotコマンドの主なオプション
オプション | 意味 |
---|---|
-w [文字列] | 文字列を指定する |
-r | 乱数を出力する |
jotコマンド詳細説明
連番を作る
「jot ファイル名」で、ファイルの中身を並べ替えます。
さっそく連番を出力してみます。
まずは10個の連番を出力します。
$ jot 10
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
seqコマンドではこうなります
$ seq 10
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
文字列と組み合わせた連番を作成する
文字列 abc に続けて10個の連番を作成します。
$ jot -w abc 10
abc1
abc2
abc3
abc4
abc5
abc6
abc7
abc8
abc9
abc10
次の項でも説明しますが、seqコマンドでも同様のことができます。
$ seq -f "%04g" 3
0001
0002
0003
seqコマンドでもprintfフォーマットで出力できますので、文字列と連結した連番の生成もできます。
$ seq -f "IMG%04g.jpg" 3
IMG0001.jpg
IMG0002.jpg
IMG0003.jpg
では、次の項ではjot
コマンドでprintf
のフォーマットで出力する方法を具体的に説明します。
printf のフォーマットで出力する
$ jot -w 'name%03d' 10
name001
name002
name003
name004
name005
name006
name007
name008
name009
name010
連番の範囲を指定して出力する
5からの連番を3つ出力します。
$ jot -w 'name%03d' 3 5
name005
name006
name007
10からの連番を5つ出力します。
$ jot -w 'name%03d' 5 10
name010
name011
name012
name013
name014
bash-5.1$
乱数を出力する
1から10までの乱数を5つ出力します。
-r 5 は乱数を5つ出力することを示します。
1 10 は、1から10までの範囲でといういみとなります。
1から100までの範囲で乱数を5つ出力すると以下の通りになります。
jot -r 5 1 100
1
6
17
91
46
print文フォーマットで、1から100までの範囲で乱数を5つ出力してみます。
$ jot -w 'name%03d' -r 5 1 10
name008
name006
name007
name001
name006
- ヒント
- 連番を作成する場合は
seq
、乱数を扱う場合は$RANDOM
を使う場合が多いと思いますが、jotコマンドは、seq
,$RANDOM
を足し合わせて、同等それ以上の実行が可能です。